2017年04月25日

【切なすぎる】青の炎【殺人】


今回は、
青の炎 貴志祐介さん
について書いていきたいと思います。

こちらの小説は、
2003年に二宮和也さん、松浦亜弥さんで映画化もされていますね。

私は、こちらを読む前に以前紹介した「黒い家」を読んだことがあったのですが
本当に同じ人が書いたのか!?というくらい
小説の雰囲気が違ったように記憶してます。
「青の炎」は本当に切なかった・・・
最初から最後までずーっと切ないです。

主人公である櫛森 秀一くんは名門校に通う高校生なのですが
彼には厄介な父親(養父)がいます。
10年前に母親と離婚したのですが、突如姿を現し、
自宅の2階に居座りはじめます。
それもお酒、食べ物を食い荒らし気に入らないことがあると大声をあげる。
しかもお金まで要求するようなヤツです。
そんな養父の存在にビクビクしながら秀一、妹の遥、母親は暮らしていくのです。

秀一は、どうにか養父を家から追い出そうと弁護士に相談をしてみますが
それもうまくいきません。

そんな時、秀一は養父が母親を襲っているという事実を知ってしまいます。
しかもそれだけでは収まらず、とうとう妹にまで手を出そうとする始末。

もともと養父に深い憎しいみ、激しい怒りがあった秀一だが
この1件でその憎しみは静かな、でもとても熱い怒りの「青の炎」へと変わるのでした。

ここから秀一の完全殺人計画がスタートするのです。

殺人小説なのですが、殺人に手を出してしまう側に
こんなにも共感・・・といっていいのか
悪く思えない小説ももしかしたらなかなかないかもしれないですね。

殺人はもちろん決していけないことです、絶対ダメ。
でも、それだけ養父という人物はひどい存在であり、
秀一が一人家族を救おうと奮闘している姿などを見ると
心が苦しくなります。
もっと違う方法でも家族を救えたはずなのに
でも、怒りに飲み込まれてしまったんですね。
本当にかわいそうだ、切ないです。

また、もう一つ切ないポイントがあって
同級生・福原 紀子との恋です。
お互い好き同士なんですよね。
もし、養父さえ現れていなければ2人は
また違った関係になっていたのかもしれない。
けど、紀子がいたからこそ救われた部分もあったりで
この小説に欠かせない人物の一人です。

また、完全殺人計画と書きましたが
これもまた一筋縄ではいきません。
一つ道を踏み外したらまた次から次へと道を踏み外すことになります。
そんなものなのかもしれませんね。
一つ嘘をついてしまったら永遠に嘘をつき続けなけらばならない。
それは他ならない秀一が一番苦しいことなんですよね。

誰よりも苦しい思いをして一人家族を守ろうとした
もとの穏やかで平凡な家庭に戻るために。

※ちなみに映画版は蜷川幸雄さんが監督、脚本なんですね!
一気に見たくなってきました(笑)


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ラベル:貴志祐介
posted by 読者家ひとまる at 07:49| Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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